こんにちは。
会社員でアロマテラピーインストラクターのマナミです。
わたしたちに癒しの時間をくれるアロマテラピー。
香りはわたしたちをリラックスさせてくれたり、時にはリフレッシュさせてくれたり。
植物の力でわたしたちの生活は豊かなものになりました。
わたしがアロマテラピーを始めてから、アロマはわたしの生活の中で欠かせないものになっています。
同じように感じている人たちは多いのではないでしょうか。
しかし、1990年ごろから日本で急速に広まったアロマテラピー。
気軽に取り入れられるようになった一方で精油によるトラブルも増えるようになりました。
果たしてアロマテラピーは危険なのでしょうか?
天然=安全は間違い?アロマテラピーは危険なのか?
結論→アロマテラピーは危険ではありません。
ただし、正しい使い方をすればの話です。
トラブルが起きてしまうのは、間違った知識・使い方をしているからです。
ではなぜ間違った使い方をしてしまうのでしょうか?
アロマテラピーでは植物から抽出された天然の成分である精油を使います。
天然のものを使うことが大前提。
だけどそこで間違った知識が出てきてしまいます。
それは「天然だから安全」というものです。
天然で安全だからといって間違った使い方をする。
↓
トラブルが起きる
↓
アロマテラピーは危険だと認識される
でも最初にお伝えしたように、正しく行えばアロマテラピーは怖いものではありません。
アロマテラピーに限らず、何事もようは使いようです。
薬だって正しく飲むことで不調を改善してくれています。
だけど過剰摂取すれば薬も毒になります。
精油の扱い方もそれと同じなのです。
正しい使い方をすればこんなにも心強い味方はありません!
アロマテラピーを楽しむためにも、注意するポイントをお伝えしていきます。
アロマテラピーで注意するべき3つのポイント!
まず正しい使い方をお伝えする前に、なぜ注意する必要があるのかポイントをおさえておきましょう。
日本で精油は「雑貨」
まず一つ目。
日本では精油は「医薬品」ではなく「雑貨」の扱いであること。
天然の精油は薬理作用のある成分をたくさん含んでいて、それは薬の成分と同じようなものです。
例えばウィンターグリーン。
ウィンターグリーンの主成分はサリチル酸メチル。
これはよく湿布とかに使われているあのスーッとした成分です。
ヨーロッパの一部では、精油は医薬品として使われています。
つまり医師や薬剤師しか精油を治療に薦めることはできないし、一般人は医師や薬剤師の処方箋がないと使えないし買えません。
でも日本では先ほど述べたように、雑貨です。
ヨーロッパの一部では医師や薬剤師しか扱えない精油が、日本では一般人が簡単に買ったり使ったりできるのです。
一般人でも精油を生活に取り入れることができるのはとてもうれしいことですが、きちんとした知識を身につけることが必要です。
高濃度で刺激が強い
二つ目は、精油は刺激が強いということ。
精油は植物に含まれている有効成分がギューッ!!と詰まっています。
なんせ、何トンもの植物を集めて成分を抽出し、それが5mlとか10mlの瓶の中に収まっているのですから刺激が強いことは簡単に想像がつきますよね。
なので精油をそのまま原液で使ったり飲んだりするのはリスクが高いのです。
肌にそのまま使えばかぶれてしまったり、蕁麻疹が出てしまったりします。
飲用すれば喉などの粘膜を刺激してしまったり、内臓に負担をかけてしまいます。
(そもそも飲用はしてはいけませんが・・・)
すぐに症状は出なくても、長期に渡ってそのような使い方をしていて何年後かに症状が出てくるケースもあります。
使う人によって影響は様々
三つ目は使う人によって精油の影響はそれぞれです。
・アレルギー反応
・海外の方と日本人の精油の代謝速度
・体質、体調
精油によってはアレルギーに関わるものがあります。
精油は植物から得られる成分なので、植物にアレルギーがある方は注意が必要です。
例えば、カモミール。
カモミールはキク科の植物なのでアレルギーをお持ちの方は使用を控える必要があります。
また日本人は精油を代謝する速度が遅いとされています。
ヨーロッパの一部では精油は医薬品として扱われているとお伝えしたと思います。
例えばフランスなどでは医師や薬剤師の管理のもとでなら、日本ではダメとされていた原液使用や飲用という使い方をしています。
ヨーロッパでは医薬品なので、医師や薬剤師が処方しているというのもありますが、
日本人と海外の方とでは体の作りがちがって、日本人は精油が体に入ってから外に排出されるまでの代謝が遅いようです。
お薬を飲んでいる方も要注意です。
精油には薬理作用があります。
使う精油によっては飲んでいるお薬の効果を弱めてしまうものもあります。
また同じ日本人でも使う人によって症状の出方はそれぞれ。
あの人が使っていて何も起きていないから私が使っても大丈夫♪
とは限りません。
すぐに症状が出る人がいれば、そうでない人もいます。
精油を使うと必ずしも悪影響が出る!とは限りませんが、
そういう可能性があるということは心に留めておきましょう。
精油の安全な扱い方まとめ!
アロマテラピー、精油の注意するポイントはご理解いただけましたか?
最初に正しい使い方をすれば、アロマテラピーは危険ではないとお伝えしました。
では正しく安全にアロマテラピーを行うにはどうしたらいいか?
どのようにすれば危険ではないのか?
次に解説したいと思います。
基本的な扱い方
①原液で使用しない
先ほども述べたように精油は刺激が強いので、原液のままでは皮膚に炎症を起こしてしまいます。
必ず基材で薄めて使用するようにしましょう。
②飲用しない
精油を摂取すると口から入り喉を通って胃の中に入って精油の成分が吸収されます。
胃のなかで吸収されるまでに精油は粘膜に触れます。
すると口や喉などの粘膜を刺激します。
またからだの中の内臓に悪影響を及ぼしてしまいます。
フランス等では医師が治療のために飲用をすすめることがあるそうです。
飲用すれば皮膚に塗布するよりははるかに効果が高いのでしょう。
しかし効果が高いと同時にリスクも高くなります。
そもそも日本では雑貨扱いなので、飲用するのはやめましょう。
③目に入れない
目は皮膚よりもデリケートな部分です。
精油がついてしまった手で目を触ってしまわないようにしましょう。
④火気の側で使用しない
精油の特徴の一つに「引火性」があります。
キッチンなど火気がある場所では使用しないようにしましょう。
⑤子供やペットの手の届かない場所に保管する
誤飲などの危険性があるので保管場所に注意しましょう。
注意しなければいけない人
以下の方たちは使用する精油や希釈濃度に注意しましょう。
①妊娠中の方
精油の種類によっては、子宮など妊娠・出産に悪影響を及ぼす可能性のある精油もあります。
基本的に芳香浴だけに留めておくのが無難です。
トリートメントなどはかかりつけの病院に相談するようにしましょう。
②病気・アレルギーのある方
通院されている方はかかりつけの医師に相談しましょう。
病気によっては使用を控えた方がいい精油があります。
また処方されている薬の効果を下げてしまう場合もあります。
アレルギーをお持ちの方も使用する精油や基材には注意しましょう。
③子供・ペット
子どもは大人に比べてからだの発達が十分ではありません。
3歳未満は芳香浴だけにしましょう。
また3歳以上でも10分の1〜2分の1の量で使用するようにしましょう。
ペットも人間とはからだの作りが違います。
安易に使用するのはやめましょう。
④高齢者・既往歴のある方
使用する量は半分以下から使用して、様子を見ながら楽しみましょう。
⑤皮膚の弱い方
肌が敏感な方は希釈濃度に注意です。
肌につける時はまず低濃度から使用してみて様子を見ましょう。
光毒性・皮膚刺激
精油によって光毒性があるものや、皮膚刺激があります。
光毒性とは?
精油を皮膚に塗布したとき(もちろん希釈したもの)に紫外線が当たると肌に炎症を起こしてしまうことです。
精油では主に柑橘系やスパイス系の精油を使うときに光毒性に注意します。
光毒性のある精油を使うときは以下のポイントに注意しましょう。
・光毒性が起こる精油を塗布したときはしばらく外出しない
・夜に使用する
・付着した時は大量の水で洗い流す
これを守れば使ってはダメだということはありません♪
精油の例
グレープフルーツ、レモン、ベルガモット
皮膚刺激とは?
成分が皮膚表面から浸透して、肌に炎症や痒みなどを引き起こすことです。
次のポイントに注意してください。
・皮膚の弱い方、初心者は低い濃度から試してみる
・パッチテストを行う
精油の例
イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、ユーカリ
極端にこわがる必要なし!知識をつけてアロマテラピーをとことん楽しもう!
これまで精油の危険性や注意するべきポイントをお伝えしてきました。
①精油は医薬品ではなく雑貨
②精油は刺激が強い
③精油の影響は人によってそれぞれ
なんだか注意事項が多いな…。
こんなに注意しなくちゃいけないなんて面倒だな…。
アロマテラピーしない方がいいかな…。
と、もしかしたら思われたかもしれません(^_^;)
しかし、ズボラな私でもアロマ歴5年です。
注意するべき点は多いかもしれませんが、それ以上にアロマテラピーは私たちの生活を快適にしてくれます。
生活に取り入れてみればそこまで面倒でもありません♪
正しい知識さえ持てば大丈夫!
ぜひ正しい知識を身につけて、アロマテラピーを楽しみましょう♪